「パーカー」は英語で何と呼ぶ?「フーディー」の違いは? 2025年春、最旬フーディーコーデ
フーディーの尽きない魅力
ワードローブの定番として、季節やスタイルを超えて愛されるフーディー。その起源はアスレチックウェアにありますが、今や単なるスポーツアイテムの枠を超え、快適さと汎用性を兼ね備えたファッションピースとしての地位を確立しています。
しかし、特に日本では「パーカー」という言葉が広く使われているため、英語圏での「hoodie」や「parka」との違いに戸惑う人も少なくありません。海外のファッショントレンドを追ったり、オンラインでショッピングしたりする際に、この用語の混乱は避けたいものです。
この記事では、まず「パーカー」と「フーディー」、「パーカ」の用語の違いを明確にし、その上で、2025年の春ファッションを彩る、洗練されたフーディーの着こなしを5つの異なるスタイルでご紹介します。さらに、春コーデにぴったりのUnited Athle(ユナイテッドアスレ)のおすすめフーディーも厳選して紹介。きれいめなオフィススタイルからリラックスした週末カジュアルまで、今シーズンのトレンドを取り入れた最旬のフーディーコーディネートにご期待ください。
「パーカー」を解読する:それはHoodie? それともParka?
日本語における「パーカー」
日本では、「パーカー」という言葉がフード付きの衣類全般を指す総称として広く使われています。これには、英語圏で「hoodie」と呼ばれるスウェットシャツタイプの衣類も含まれることが一般的です。
この用法は、いわゆる和製英語(日本独自の英語表現)の一例であり、海外ではそのまま通用しない場合があります。なぜこの混乱が生じるのかを理解することが、国際的なファッションの文脈を把握する上で重要です。日本のファッション業界関係者でさえ、国内でのコミュニケーションを円滑にするために、あえて「パーカー」という言葉を使うことがあるほど、この呼称は深く浸透しています。そのため、海外での買い物や、グローバルなトレンド情報を正確に理解するためには、英語での正しい用語を知っておく必要があります。
"Hoodie"(フーディー)の定義(英語)
英語における「hoodie」(フーディー)は、具体的にはフード付きのスウェットシャツを指します。素材はコットンジャージーやフリース、あるいはそれに類するニット生地が一般的です。元々は労働者の作業着として生まれ、その後スポーツウェアやストリートウェアとして普及しました。前開きでジッパーが付いたタイプは「zip-up hoodie」(ジップアップフーディー)と呼ばれます。
"Parka"(パーカ)の定義(英語)
一方、英語の「parka」(パーカ)は、主に寒冷地で着用される、より厚手のアウターウェアを指します。ダウン(羽毛)や化学繊維の中綿が入った防寒着であることが多く、フーディーよりも着丈が長いのが一般的です。フードには、保温性を高めるためにファー(毛皮)やフェイクファーが付いていることもあります。
その起源は、極寒の北極圏で狩猟やカヤックのためにカリブーやアザラシの皮から作られたイヌイットの伝統的な衣服にあります。しばしば混同される「anorak」(アノラック)も似た起源を持ちますが、伝統的にはプルオーバー(頭からかぶるタイプ)のジャケットを指すことが多いです。
春の装い、正解はどっち?
春のコーディネートで、フード付きのスウェットシャツスタイルを指したい場合、英語での正しい用語は「hoodie」(フーディー)です。一般的な「parka」(パーカ)は、その保温性の高さから、通常の春の気候には重すぎることが多いでしょう。
ただし、「mountain parka」(マウンテンパーカ)のように、軽量で断熱材が入っていないシェルタイプのものは春のアウトドアウェアとして使われることもありますが、これはあくまでアウターウェアであり、スウェットシャツであるフーディーとは区別されます。私たちが春のレイヤードスタイルやカジュアルウェアとしてイメージするアイテムは、まさしく「hoodie」なのです。
以下に、それぞれの用語の主な違いをまとめます。
表1:Hoodie vs. Parka - 主な違い
特徴 | Hoodie (英語) | Parka (英語) | パーカー (日本語での文脈) |
主な素材 | スウェット生地(コットン、フリース等) | 断熱材入り、耐候性生地(ナイロン等) | スウェット生地から防寒アウターまで広 |
主な用途/季節 | カジュアル、レイヤード、通年 | 寒冷地、アウターウェア、冬 | フード付き衣類全般、季節問わず |
一般的な形状 | スウェットシャツ | コート、ジャケット | スウェットシャツ、ジャケット、コート等 |
起源 | スポーツウェア、作業着 | イヌイットの衣服 | 特定の起源に限定されない |
フーディー再考:2025年春のトレンドがもたらす変化
用語の整理ができたところで、次はスタイルの話に移りましょう。かつてはカジュアルの代名詞だったフーディーが、2025年春のファッショントレンドの中で、より洗練され、多様な着こなしに取り入れられています。
トレンド1:洗練されたカジュアル&レイヤード
フーディーのようなカジュアルな定番アイテムを、より洗練されたアイテムと組み合わせるスタイルが主流になっています。特に重要なテクニックがレイヤード(重ね着)です。フーディーをブレザーやトレンチコートの下に着たり 、あるいはドレスの上に重ねたりする着こなし が注目されています。これは、フーディーがもはや単なるカジュアルウェアやスポーツウェアの領域にとどまらず、きれいめカジュアル(ドレッシーカジュアル)なスタイルにも積極的に取り入れられていることを示しています 。
トレンド2:素材感とテクスチャーの遊び
素材選びがこれまで以上に重要視されています。フーディー自体にも、カシミヤ混やウール混といった高級感のある素材 や、ハリのある「ダンボールニット」のような構築的な素材 、そしてサステナブルな素材 が登場しています。これらのフーディーを、春のトレンドであるシアー(透け感のある)素材、レース、レザー、スエードといった異なるテクスチャーのアイテムと組み合わせることで、奥行きのあるスタイリングが生まれます。定番のフーディーを、素材感でアップデートすることが、2025年春らしさを演出する鍵となります。
トレンド3:カラーパレットの選択肢
2025年春のカラートレンドもフーディー選びに影響を与えます。柔らかなパステルカラー(ピンク、ブルー、グリーン、バターイエローなど)や、クリーンなニュートラルカラー(ミルキーホワイト、ベージュなど)が人気です。一方で、鮮やかなネオンカラーなど、大胆な色を取り入れる選択肢も健在です。春らしいパステルカラーだけでなく、「ミルキーホワイト」や「バターイエロー」といった、よりニュアンスのある色合いが注目されている点が、今シーズンの特徴と言えるでしょう。
トレンド4:シルエットとプロポーション
リラックス感のある、ややオーバーサイズのフィットは引き続き人気ですが、より構築的なボクシーシルエットや、クロップド丈(短め丈)のフーディーも登場しています。これらのトップスに対して、ボトムスはワイドレッグパンツやボリュームのあるスカートなど、量感のあるものがトレンドです。
ややオーバーサイズのフーディーにワイドパンツを合わせるなど、トップとボトムのボリューム感のバランスを意識することが、モダンなシルエットを作る上で重要になります。
2025年春、絶対試したいフーディーコーデ3選
これまでのトレンドを踏まえ、この春フーディーを着こなすための5つの具体的なスタイルを提案します。リサーチで見られた実例も参考に、多様なシーンに対応できるコーディネートを厳選しました。
Outfit 1:洗練されたプロフェッショナル(シックなきれいめ)
- ヘッドライン/雰囲気: ブレザー + フーディー:エフォートレスなオフィス対応スタイル
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コーディネート: クリーンな白やニュートラルカラーのフーディー(上質なニット素材や滑らかな「ダンボールニット」などがおすすめ )を、仕立ての良い、ややオーバーサイズまたはボクシーなグレーやネイビーのテーラードブレザーの下に重ねます。ボトムスは、テーラードパンツ(ストレート、ワイド、あるいはさりげないスリット入りなど)を合わせて。足元は、洗練されたローファー、ポインテッドトゥのフラットシューズ、またはクリーンな白のロープロファイルスニーカーで仕上げます。アクセサリーはミニマルに。
Outfit 2:スポーティスパイス・リローデッド(進化したスポーティ)
- ヘッドライン/雰囲気: トラックスター・シック:エッジの効いたアスレジャースタイル
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コーディネート: 高品質なジップアップフーディー(テクニカル素材や大胆な色使いのもの、または控えめなロゴ入りのクラシックなプルオーバー)を選びます。合わせるボトムスは、コーディネートされたトラックパンツや、デザイン性の高いレギンス(ベーシックなジム用ではなく、ディテールや素材感にこだわったもの)。肌寒い日には、軽量なスポーティウィンドブレーカーやボンバージャケットを上に羽織るのも良いでしょう。アクセサリーは、トレンドのスニーカー(チャンキーソールやレトロデザイン)、キャップ、そしてクロスボディバッグなどを。
Outfit 3:ウィークエンド・イーズ(モダンカジュアル / ボーホーライト)
- ヘッドライン/雰囲気: リラックス・リファイナリー:頼れる週末のユニフォーム
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コーディネート: 快適で少しオーバーサイズのプルオーバーフーディー(柔らかなパステルカラー やニュートラルトーン など)を選びます。ボトムスはトレンドのデニム – ワイドレッグ、バレルシルエット、またはリラックスしたストレートレッグジーンズ がおすすめです。あるいは、快適なカーゴパンツと合わせるのも良いでしょう。肌寒い日には、ユーティリティジャケットやクラシックなデニムジャケット をレイヤード。足元は、スタイリッシュなスニーカー 、キャンバスシューズ、あるいは季節の変わり目にフラットブーツも選択肢に。
おすすめフーディー:United Athleで見つける春の主役
ここまで様々なフーディーの着こなしを見てきましたが、具体的にどのようなフーディーを選べば良いのでしょうか?ここでは、品質とデザインに定評のあるUnited Athle(ユナイテッドアスレ)から、2025年春のトレンドにもマッチするおすすめのプルオーバーフーディーを3点ご紹介します。
1. ヘヴィーウェイト スウェット プルオーバー パーカ(裏起毛)|12.0oz|5763-01
- 特徴: 12.0オンスのヘヴィーウェイト生地を使用した、しっかりとした作りのプルオーバーフーディーです。表面にはオープンエンド糸を使用しており、独特の「ムラ感」と「ザラ感」のある風合いが特徴。裏地は保温性の高い裏起毛仕様で、肌寒い春先にも活躍します。生地目を横取りし、脇にリブ生地のサイドパネルを採用することで型崩れしにくく、洗うほどにタフになり、着込むほどにエイジング(経年変化)を楽しめる、まさに「育てる」フーディーです。ゆったりとしたヴィンテージライクなシルエットと、存在感のある大きめの二重フードもポイントです。
- おすすめコーデ: そのタフでヴィンテージ感のある雰囲気は、「Outfit 3:ウィークエンド・イーズ」のデニムやカーゴパンツとの相性が抜群。また、「Outfit 2:スポーティスパイス・リローデッド」で、あえてスポーティなアイテムと組み合わせるのもおすすめです。裏起毛なので、春先のまだ肌寒い時期のアウターレイヤードにも適しています。
2. ヘヴィーウェイト スウェット プルオーバー パーカ(裏パイル)|12.7oz|5768-01
- 特徴: こちらも12.7オンスと厚手のヘヴィーウェイト生地を使用していますが、裏地が裏パイル(フレンチテリー)仕様になっているのが大きな違いです。裏パイルはタオルのようにループ状になっており、吸湿性に優れ、さらりとした着心地が特徴 。裏起毛よりも長いシーズン着用できる汎用性の高さが魅力です。綿100%(ミックスグレーを除く)で肌触りが良く、厚手ながらも重すぎない絶妙なバランスを実現しています。こちらもサイドパネル仕様で型崩れしにくく、ヴィンテージライクな風合いを楽しめます。
- おすすめコーデ: さらりとした着心地の裏パイルは、春から初夏にかけて活躍します。「Outfit 1:洗練されたプロフェッショナル」でブレザーの下に着るインナーとしても、ごわつきにくくおすすめです。ま
3. デニムスウェット プルオーバー パーカ|12.2oz|3907-01
- 特徴: 12.2オンスの綿100%裏パイル生地をインディゴ染料で染め上げ、ウォッシュ加工を施したユニークなデニムスウェットフーディーです。デニム特有の風合いと、スウェットの快適な着心地を両立。ステッチ部分の色落ち(アタリ)が、着古したようなヴィンテージ感を演出し、一枚で存在感のあるスタイルが完成します 。フードの紐は平紐タイプです 。
- おすすめコーデ: デニムの独特な素材感は、コーディネートにアクセントを加えます。「Outfit 3:ウィークエンド・イーズ」でチノパンやカーゴパンツと合わせれば、定番カジュアルスタイルにひねりを加えられます。また、「Outfit 4:アンエクスペクテッド・レイヤーズ」でドレスの上に重ねるなど、意外性のあるレイヤードにも挑戦しやすいアイテムです。インディゴ染めのため、色移りには注意が必要ですが、その経年変化も楽しみたい一着です。
これらのUnited Athleのフーディーは、しっかりとした作りとトレンド感のあるデザインで、春のコーディネートを格上げしてくれるはずです。素材や裏地の違いで着心地や適した季節も変わるので、ご自身のスタイルや用途に合わせて選んでみてください。
結論:あなたのフーディー、あなたのスタイル
この記事では、2025年春に向けてフーディーをスタイリッシュに着こなすための5つの方法を探り、さらに具体的なおすすめアイテムとしてUnited Athleのフーディーをご紹介しました。重要なのは、「hoodie」(重い「parka」ではなく)が春の多様なスタイリングに活躍する万能アイテムであるということです。
今回ご紹介したアイデアやアイテムをヒントに、ぜひご自身のパーソナルスタイルに合わせて実験し、フーディーを単なるリラックスウェアとしてだけでなく、春のワードローブの主役として自信を持って取り入れてみてください。現代のフーディーが提供する、快適さとスタイルの融合を存分に楽しみましょう。