ファスナーの治し方 修理の方法
パーカーやアウターなど衣類やバッグ類によく用いられるファスナーは、取り扱いも簡単でとても便利!
しかし、ファスナーはうまく閉まらないようになったり、噛み合わせが悪くなることも。
そんな場合に備えてファスナーの構造や仕組みを正しく理解しておくことは非常に重要です。
ファスナーが万が一破損してしまった場合でも、自分で対処できる可能性は十分にあります。
ファスナーの破損と一口に言っても、破損したパーツやその原因によって直し方が異なりますので、正しい知識を持っておくことは必要不可欠です。
今回は、ファスナーの構造について詳しく解説します。これにより、ファスナーに関する知識をより深めることができ、ファスナーが破損した場合でも冷静に対処することができるでしょう。
ファスナーの種類
ファスナーは、衣料品やバッグなどの製品でよく使用される、開閉機能を提供する部品です。ファスナーにはさまざまな種類がありますが、大きく分けると以下の3つのタイプがあります。
- エレメントが金属でできている金属ファスナー:このタイプのファスナーは、強度が高く耐久性に優れています。主にアウトドア用品や重い荷物を持つバッグなどに使用されます。
- エレメントがコイル状の樹脂でできている樹脂ファスナー:このタイプのファスナーは、軽量で柔軟性があります。衣料品や軽量のバッグなどに使用されることが多く、動きやすさを重視する場合に適しています。
- 樹脂製のエレメントがテープに射出成型された”ビスロン”ファスナー:このタイプのファスナーは、滑らかな開閉操作が可能であり、耐久性もあります。衣料品やバッグ、靴など、さまざまな製品に使用されます。
これらのファスナーは、それぞれの特徴や用途に応じて使い分けられます。適切なファスナーを選ぶことで、製品の品質や使い勝手を向上させることができます。
壊れたファスナーの直し方
ここからは原因別に壊れたファスナーの直し方を解説していきます。
スライダーが生地を噛んでしまっている
ファスナーの一般的なトラブルは、スライダーが生地に巻き込まれることです。強制的にファスナーを閉めると生地が傷ついたり、スライダーが壊れたりする可能性があります。
対処法として、まずはスライダーに挟まった生地をゆっくり引っ張り出しましょう。生地をエレメントに密着させ、スライダーの胴体の隙間から引き出すのがポイントです。
もし生地を引っ張っても外れない場合は、スライダー本体を慎重に動かします。マイナスドライバーを使ってスライダーの隙間に差し込み、軽く広げて生地を丁寧に引っ張り出しましょう。ただし、プラスチック製のファスナーは変形しにくいため、無理に力を加えて壊さないように注意しましょう。
さらに、ファスナーのトラブルを防ぐためには、ファスナーの使用時に生地がスムーズに通るようにすることが重要です。生地の縫い目やほつれた部分を修理することで、ファスナーがスムーズに開閉できる状態を保つことができます。
また、ファスナーの保護のためには、ファスナープルを取り付けることもおすすめです。ファスナープルを使うことで、スライダーを操作しやすくし、生地がスライダーに巻き込まれるリスクを減らすことができます。
以上の対処法を実践することで、ファスナーのトラブルを解決し、長く使える状態を維持することができます。
スライダーの片方が外れた
スライダーが左右のエレメントどちらも噛み合わさっているパーカーやバッグは、スライダーの片方が外れてしまうことがあります。この問題が発生した場合、以下の手順を試してみましょう。
まず、手作業でスライダーの隙間にエレメントが入るか試してみましょう。エレメントを手で曲げ、エレメントの突起を1つだけスライダーの隙間に押し込むと、簡単にはめられます。しかし、手作業でスライダーがうまく押し込めない場合は、次の手順で直していきます。
- スライダーの周りにある他の部品を確認しましょう。何かが外れているか、破損しているかをチェックします。
- スライダーが正しく配置されているか確認しましょう。スライダーがずれている場合は、正しい位置に戻します。
- スライダーに適切な潤滑剤を使用しましょう。スライダーがスムーズに動くようにするために、適切な潤滑剤を塗布します。
- エレメント自体が破損している可能性があるため、新しいエレメントを入手しましょう。エレメントが曲がっている、破損している、または劣化している場合は、新しいエレメントに交換します。
以上の手順を試しても問題が解決しない場合は、専門家に相談することをおすすめします。専門家はより詳細な診断と修理を提供することができます。
スライダーが完全に取れてしまった
スライダーが完全にエレメントから分離してしまう場合もあります。スライダー自体が取れてしまった場合でも、スライダーが片方外れたときと同様に修理ができます。
スライダーを取り付ける方法
- マイナスドライバーとペンチを用意する
- スライダーの隙間を左右どちらもマイナスドライバーで少しずつ広げる
- エレメントを挟んだまま、ペンチでスライダーを挟む
- 少しずつ隙間を狭める
最終的に左右どちらも隙間を狭めていきますが、片方ずつ調整していくとスムーズに修理ができます。
追加のステップ:
5. マイナスドライバーを使用して、スライダーの位置を微調整します。これにより、スライダーが正確に位置に戻ることが保証されます。
6. ペンチを使って、スライダーの挟まれたエレメントを注意深く取り外します。このプロセスは慎重に行う必要があります。
7. スライダーを再び挟み込み、少しずつ隙間を狭めます。この段階で、エレメントが正確に配置されるように調整します。
8. 最後に、マイナスドライバーを使用して、スライダーの位置を確認し、必要に応じて微調整を行います。
これらの追加ステップを実行することで、修理プロセスがより詳細になり、効果的にスライダーを修理することができます。
エレメントがずれて噛み合わない
エレメントが曲がっていたりエレメントの突起が一部取れていると、うまくスライダーが噛み合わず、ファスナーが動かなくなります。
エレメントが曲がっている場合は、ペンチを使って曲がったエレメントをまっすぐに正すことで対処することができます。
しかし、ペンチを用いる方法はファスナーの材質によっては、部品が破損してしまう可能性があるため注意が必要です。
また、エレメントの突起が取れている場合は、ファスナーそのものが使えなくなるため、交換するしかありません。
ファスナーの壊れ方によっては自力で直せない場合も
上記のケースの他にも、ファスナーに関連する問題はさまざまあります。壊れ方や程度によっては、一般のご家庭では自己修理が難しいものもあります。
スライダーの変形や劣化による問題もあります。経年劣化によるトラブルの場合、スライダーの修理で一時的に改善が期待できますが、ファスナーを使っていくうちにさらなる劣化で同様の問題が頻繁に発生する可能性があります。
問題の再発を防ぐためには、本格的な修理か買い替えが必要です。
さらに、スライダーやエレメントの錆びによる問題もあります。これらの問題には、専門のメーカーでの修理や新しいものへの交換が必要な場合があります。
ファスナーがうまく滑らない
金属製のファスナーは経年劣化によって錆が発生して滑りが悪くなることがあります。スライダーやエレメントに問題がないのにも関わらずファスナーの滑りが悪い場合は、以下の手順で直すことができるかもしれません。
- 潤滑油(リップクリーム、ろうそくなど)を用意します。
- 綿棒に潤滑油を浸して、エレメント部分に塗り付けます。
塗る量が多すぎると、バッグや衣類の生地に油分が染み込んでシミになる可能性があるため、少しずつ行うようにしましょう。
丁寧にお手入れしたい場合は、ホームセンター、ネットショップなどで買える「潤滑スプレー」を使用すると、より安全、綺麗に仕上げることができるでしょう。
以上のような手順を実行することで、ファスナーの滑りを改善し、長くご使用いただけます。
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今日はファスナーの修理の方法について解説しました。
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まとめ
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